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後藤仁のスロー・クルージング
軍事関係図書(洋書中心。自腹で購入!)の書評と日々の雑感
THE VULCAN STORY 1952-2002
昨日の総選挙は、大方の予想通り自民の圧勝、民主の完敗に終わった。詐欺まがい、いや詐欺そのものの公約で与党になったものの、それを果たすどころかまるで反対のことばかりだった民主党への風当たりが強くなるのは、期待が大きかっただけに当然だろう。

だからといって自民党がよいというわけでは断じてないが、日とまづここはどのような改革を推し進めるのかしばし傍観することにしよう。といっても、国民は何できないんだけどネ。

話をがらりと変えて、このところやけに寒い日が続いており、電気代の節約のために空調の使用を控えているオヤジはチト辛い。はてどうしたものかと考えて、敷き電気毛布なるものを購入することにした。

アマゾンで1,600円程度とオヤジに優しい価格で、しかも洗濯機で丸洗いができる日本製というのも気に入った次第。最近はやりの湯たんぽも考えたのだが、より汎用性が高い電気毛布を選択したのだ。

届いた製品を使ってみたら、これがなかなかの優れもので、強にセットしてから布団に入って15分程度で全体が暖かく、というより熱くなるので設定を緩め後は朝まで十分暖かく寝ることができた。

電気代も安いので、今年の冬はほとんど暖房を使わずに済みそうだ。ただし一日の大半を布団に入って過ごすことになるので、これはこれで問題なのだが、まっいいか。

さて今回は、少々古い本だが親父が好きな機体であるヴァルカンのモノグラフ「THE VULCAN STORY 1952-2002」を紹介したい。イギリス人がこよなく愛するヴァルカンだけにモノグラフも結構多いのだが、本書はその中でもトップクラスの内容なのだ。

1993年に刊行され、親父も当然ながら購入したのだが四度ころにない事情により手放してしまい、アマゾンでようやく見つけまたお目にかかることができた。

ただし送られてきた本の表紙を見ると、自分の持っていたものとはまったく違いおもわずやっちまった!と思ったのだが、奥付を読んで2002年に再販された増補版ということを知りまずは一安心。調べてみると初版よりも30ページ前後増えており、この分が増補なのだろう。

開発から試験状況、部隊配備、兵装関係、従業員の回想、訓練と飛行の実際、展示飛行チーム、フォークランド戦への投入、取説からの転載図などの各章で、イギリスの戦略爆撃機の実態が語られている。

写真は無論のこと図版や関係者の記述と回想などが盛り込まれており、巻末には例によって各機の履歴と配備部隊の表が用意されている。ヴァルカンのファンならば入手したい一冊だろう。

先ほど調べたら(ちなみに12月27日)、絶版のため出品者からのみ入手でき、9,000円近くと29,000円越えというとんでもない価格になってしまっていた。これでは欲しくとも手は出せない。

オヤジが購入したときは、送料を加えて1,000円足らずという世界の傑作機に毛が生えた程度で購入できたというのに…。これは安くなるのを待つしかあるまい。なにせその情報量は、世傑の比ではないのだから。
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