後藤仁のスロー・クルージング
軍事関係図書(洋書中心。自腹で購入!)の書評と日々の雑感
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2cm高射機関砲FlaK38搭載対空自走砲Sdkfz.10/5
まだ少年だった小学生の頃、江戸川乱歩の少年探偵団をよく読んでいた(もちろんそれ以外も読んでいたゾ)。その中で、多分「妖人ゴング」だったと思うのだが、「ニコライ堂の鐘の音が、東京中にグワングワンと響き渡った」というくだり(もちろんこれも記憶なのだが)があり、ニコライ堂とやらを見てみたいものだと思っていた。

何しろガキンチョだし、当時住んでいた世田谷の外れである野沢からは、お茶の水はあまりにも遠かったのだ。今でこそ世田谷でございと偉そうに言っているが、その頃、というよりも東京オリンピック向けの開発が始まる前まで世田谷は、原っぱと畑ばかりのド田舎だったのだ。もちろん子供にとってはその方が楽しかったのだが…。

そして月日は流れ、後藤少年も立派な爺さんとなった今、通勤の途中となる御茶ノ水~秋葉原間で10秒ほどニコライ堂を電車の窓から視野に収めることができる。あの緑青色のドーム屋根を見るとなんだがほっとするのだよ。まっ遠い思い出ではあるけれどネ。

さて今月「グランドパワー」誌で、1tハーフトラックに2cm高射機関砲を搭載した対空自走砲Sdkfz.10/4型と5型を書いたのだが、これまで知られていなかった事実が判明したのでここでも少し書いてみたい。もちろん詳しく知りたい方は、「グランドパワー」誌2010年6月号を参照されたい。

GROUND POWER (グランドパワー) 2010年 06月号 [雑誌]GROUND POWER (グランドパワー) 2010年 06月号 [雑誌]
(2010/04/27)
不明

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4型と5型の違いは、これまで搭載している高射機関砲がFlaK30と、その改良型であるFlaK38だけと思われてきた。しかし今回の記事を書く際に下敷きとしたバイブル的存在「パンツァー・トラクツ」No.22-1を紐解くと新たな事実が記載されており、早速それを紙面に反映した次第。

これは今まで気づかなかった当方も悪いのだが、FlaK30とFlaK38では架台の形状とサイズが異なっており、FlaK38の方が前方の2脚が前と横に延長されたことにより、床板に取り付けられていた上下高調節機構付固定支柱の位置が移動し、これに合わせて床板の左右幅もそれぞれ15cm前後広げられていた。

そして床板の左右が広がったことで、操縦室左右のフェンダーも前端から床板前端にかけて広げられ、上から見ると外側が斜めとなって4型と外見的な相違点が生じることとなった。だからこれまで発売されていたSdkfz.10/5のキットは、床板と操縦室左右フェンダーが4型と共通だったため、いずれも間違いということになる。

床板を修正してフェンダーも正しい形に改めるか、それともわかっているけど気にしないの精神でストレートに組んで完成させるかのいずれかを選択する必要があるが、でもこれって修正するの結構面倒なんだよナ。

というわけで、ここはひとつドラゴンに、正しいSdkfz.10/5キットのリリースを強く望みたい。すでにFlaK38は素晴らしいできでキット化しているし、Sdkfz.250という形ではあるが車輪と転輪、履帯は金型を起こしているので、後は車体だけ金型を製作すればよく、その意味ではコスト節約にもなるはずだ。いかかですかね。ドラゴンさん。
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連合軍が上陸する以前にフランスで撮影されたSdkfz.10/5で、今ひとつわかりにくいのだが、操縦室左右のフェンダーが後方に向かって傾斜していることがわかる
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テーマ:軍事と兵器 - ジャンル:趣味・実用

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