後藤仁のスロー・クルージング
軍事関係図書(洋書中心。自腹で購入!)の書評と日々の雑感
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EF-18Gグラウラーの最新情報
EA-6Bプラウラーに換わって、アメリカ海軍と海兵隊の次期電子戦機となるEF-18Gグラウラーが空母運用試験に供されたことはすでに書いた。この試験完了によりEF-18Gは初期空母運用能力を取得し、完成した機体は順次転換訓練飛行隊VAQ-129に配備されて乗員訓練に供されている。

EF-18Gは、F/A-18FブロックIIをベースとし、EA-6Bの電子妨害機材として開発されたAN/ALQ-99戦術妨害ポッドをそのまま流用するが、EA-6Bで尾翼上端に大きなフェアリングを設けて収められていた受信アンテナは、主翼端のポッドと機首に収められた新開発のAN/ALQ-218(V)2に変更されているのが機体以外の最大変更箇所だ。

これらの各種機材はICAP(強化能力)IIIと呼ばれるシステムを構成しており、海軍の弁によればEF-18Gは2030年まで優位性を保つとしている。また新世代妨害装置の開発も進められており、EF-18Gへの搭載や他の航空機への装備が考えられているという。

機首には戦闘機型と同じくアクティブ電子走査式アレイ・レーダー(AESA)を備え、AGM-88HARM(高速対レーダーミサイル)に加えて、AIM-120空対空ミサイルの運用能力を有しており、その生残性はEA-6Bの比ではない。

現在海軍には14機のEA-18Gが引き渡されており、発注されている88機の最終号機は2013年の引渡しを予定している。また海外初のF/A-18E/Fカストマーとなったオーストラリア空軍に対する売り込みも進められているが、F/A-18E/Fの単機価格7,300万ドルに対して約800~1,000万ドル高額になるのがネックと見られる。またブラジルやデンマーク、ギリシャ、そして日本!に対しても売込みが図られているという。

いずれにせよ本機の登場で、空母の甲板に展開する固定翼機はE-2C以外全てF/A-18シリーズとなってしまい、往年のF-4、F-14、A-6、A-7といった編成の航空団を知るオヤジ達にとっては、まことに寂しい限りではある。(以上『アビエーションウィーク』誌2009年11月23日号より)
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